2011年10月21日金曜日

ギターアンプをアップグレードするには(その1)




まずは、理想とするギターサウンドを想像してみてください。

このタイトルを見て、すでに頭の中では、憧れのギタリストのソロ演奏シーンとともに、いつまでも聞いていたいギターサウンドが流れていることでしょう。

  • 心地よい倍音成分溢れるサウンド
  • 絹のように滑らかなシルキーサウンド
  • 太く、芯のある鋼のようにぶ厚い極太サウンド
  • どこまでもキレイに伸び、透明感溢れるクリアーサウンド

で、現実のギターサウンドはいかがでしょうか。

日々の業務で全国各地のギタリストとお話させていただいている経験からすると、理想サウンドを手にされている方は、全ギタリストの1割にも満たないと断言できます。残りの9割は、理想と現実のギャップの中で、あのエフェクターが良いという話を聞けば、それを試し、ネットであのシールドが良いという情報があれば、それを購入し、という試行錯誤に明け暮れているというのが実情です。

それでは、理想サウンドの獲得に成功している1割と、失敗している9割との差は、なんでしょうか。両者の間に、アップグレードにかけられる経済力の差はほとんどありません。むしろ、9割の方のほうが、あれやこれやと試行錯誤している分だけ、投資総額では勝っていると思います。

ずばり、その差とは、「情報の質」です。

つまり、事実に裏づけされた正確な情報を入手できれば、誰でも、理想サウンドを手に入れることができます。

その方法を知りたくはありませんか。

ヴィンテージサウンドには、そのための情報が蓄積されており、いつでもお客様にご案内できる環境があります。

しかも、無償です。

巷に溢れる都市伝説的な情報に振り回されているようでは投資額は増えても、いつまでもたってもゴールが見えてきません。

絶対に教えてくれないギターアンプメーカーの本音

各ギターアンプメーカーからは、何十種類ものアンプが発売されておりますが、適切な真空管交換でサウンドのアップグレードが図られることを高らかに告知しているところは残念ながらありません。

正確に申しますと、告知したくないというのがメーカーの本音です。

なぜでしょうか?

ずばり、アンプが売れなくなるからです。真空管をブラックボックス化して、アンプ本体側に注目させたいのです。

真空管交換で様々なサウンドを一台のアンプで作られると、アンプの買い換え需要が激減してしまい、メーカーの売り上げに悪影響を及ぼすことは容易に想像できます。

また、メーカーのアンプに最初から実装されている真空管は、さぞかし厳選された高級品と思っている方が非常に多いと思いますが、これも、幻想に過ぎません。

数十万円するアンプであっても、デフォルトで実装されているのは、最安価な中国球や、せいぜい、ロシア球の中でも廉価球です。無印やメーカーロゴがプリントされている真空管のほとんどは、中国球だと思ってまず間違いありません。

弊社のように真空管を専門とする者からすると、アンプ価格を抑えるために安価な真空管しか使えないというメーカーの本音をかいま見ることができます。

デフォルトの真空管は、自動車の標準タイヤ・ホイールのようなもので、過剰な期待は禁物です。

しかしながら、裏を返すと、アップグレードの余地が多く残されているということが言えます。

また、誤解されている方が非常に多いのが、グルーブチューブを純粋なメーカーだと思っている方です。グルーブチューブは、中国球やロシア球に自社ロゴマークをプリントして販売している会社で、いわゆるリブランド商社です。例えば、つぎのような対応関係となります。

  • GT-12AX7R2→Sovtek 12AXLPS
  • GT-12AX7R3→Electro Harmonix 12AX7
  • GT-ECC83S→JJ ECC83S

つづく2009.11.13                                    

Good music !

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