2011年10月21日金曜日

第3回バンド応援PRJ HARTONE ギタリスト上田洋輔様から真空管到着!




第3回バンド応援PRJ HARTONE ギタリスト上田洋輔様から真空管到着!

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

第3回バンド応援プロジェクトで応援させていただいているHATRONE

のギタリスト上田洋輔様から本日、真空管一式が到着しました。

6550WE Sovtek

大きい2本がパワー管6L6GC(China)Fenderで、メサブギーの純正管

6L6GC-STR440や、RUBY 6L6GCM-STRと中身は同じものです。

左側にキレイに並んだ5本は、プリ管12AX7WC Sovtekで、右の1本は、位相変換に使われる12AT7 エレハモです。

ここで、今回対象のギターアンプのスペックをご紹介します。

[ ギターアンプメーカ・型番 ] Fender Super Sonic(head)

[ パワー管の型番・ブランド・本数 ] 2 X 6L6GC

[ プリ管の型番・ブランド・本数 ] 5 X 12AX7,2 X 12AT7

早速、パワー管6L6GCを測定した後、いつもの逆バイアス調整を実施しました。

6L6GCは、真空管内部に蒸着が見られました。

この内部蒸着は、タバコのヤニのような物質が管内上部に付着している状態を指し、目視で確認できます。

内部蒸着の正体は、加熱されたヒータの熱により、電極を構成す物質(酸化膜等)が蒸発したものです。

パワー管とともに、プリ管も送っていただいたので、ゲインを測定したところ、12AX7の1本がゲイン不足であるとともに、バラツキが大きいという測定結果になりました。

今回の上田洋輔様からのリクエストは、つぎの通りです。

[ 現状の音で気になる点 ]

Cleanチャンネルの音に現状不満はありませんが、使用頻度の高いBurn(歪み)

チャンネルでのクランチの音に音圧、サスティンが少なくなってきたのかなと

思うこの頃です。

2007年に新品購入しましたが真空管の交換は1度もしておりません。

[ 目指したい理想サウンド ]

当方アルペジオやクランチでの単音ギタープレイが多いので、コードで弾いた時

の分離が良い事。

暖かい音だが、低音が出過ぎないバランスのよい音。

ここで、HARTONE/Life CDも一緒に送っていただいておりました。

6550WE Sovtek

【恒例のエージング中の真空管(6550 EH)を背景に記念撮影】

早速、CDをかけっぱなしにしながら、真空管のセレクト作業に入りました。

HARTONEの場合には、ツインギター構成で、上田様がエレキギターで、吉川様がアコースティックギターです。

ということで、今回のポイントは、アコギサウンドを活かす、というか喧嘩しない真空管サウンドを作るということを最大限考慮しなければなりません。

つまり、エレキギターだけが目立つサウンドでは、アコギが死んでしまい、透明感溢れるHARTONEサウンドになりません。

透明感を出しつつ、倍音が乗ったキレイで暖かいコードを弾けるような、そして、低音が出過ぎず、高域のヌケが良い、という欲張りなサウンドの最適解を探りました。

ということで、今回、私がセレクト真空管は、つぎの通りです。

真空管

パワー管として、5881 TUNG-SOL6L6GC JJの2種類です。5881については、同じTUNG-SOLの6L6GCにするか迷いましたが、5881のほうが透明感が出るという結論に達しました。

一方、プリ管としては、12AX7 Mullardと、ECC803S JJ ゴールドの2種類です。そして、位相変換用のECC81 JJ ゴールド1本です。

プリ管も悩みました。Mullardだと、サウンドの解像度と分解能は抜群だが、5881との組み合わせでは低域がちょっと重くなるのではという危惧がありました。

しかしながら、あのキメの細かさは捨てがたく、6L6GC JJとの組み合わせではアゴギと同調して、ひょっとしていい感じになるのでは?という期待を込めて、セレクトしました。

上田洋輔様には本日真空管一式を発送いたしますので、明日午前には到着します。

それでは、お楽しみに。

【HARTONE(ハルトーン) のご紹介】

エントリー番号 03-002
エントリー日 2011/4/20
バンド名 HARTONE(ハルトーン)
活動年数 9年
構成人数 3名
プロフィール 突き抜ける声、明日へ誘うメッセージ、グルーヴィーなサウンド、

その全てを常に渾身のストレートで投げ込むトリオバンド。

2009年ギター上田洋輔が加入。

この3人で新たな一歩を踏み出そうという決意で、

バンド名をPAZOOから「HARTONE」に改名。

HARTONEはHART=心臓、TONE=音色

「心臓の音」という意味が込められている。

ドキドキやワクワクを乗せて、生きた音を鳴らしたい

という想いから命名された。

ストリート、インストア、ライブハウス等で精力的に活動しています。

You Tube

楽曲のご紹介
http://www.youtube.com/watch?v=D4Z-lu7rfy0&feature=player_embedd
バンドHP HARTONE ホームページ

第4回バンド応援プロジェクト(2011.6.1-6.30)の募集をしておりますので、多数のご応募

をお待ちしております。

2011.6.11                  

Good music !

(c) 2011 VINTAGE SOUND

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