2011年10月21日金曜日

第3回バンド応援PRJ ギタリストmasha様から真空管到着!




第3回バンド応援PRJ ギタリストmasha様から真空管到着!

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

第3回バンド応援プロジェクトで応援させていただいているギタリストmasha様

から本日、パワー管EL34 Mulalrd 2本 が到着しました。

このEL34 Mullardは、英国製のオリジナルで、いわゆるヴィンテージ管です。

6550WE Sovtek

どうですか? この美しいフォルム。

気品さえ漂う、プレート電極と、ゲッターの造形。

ここで、今回対象のギターアンプのスペックをご紹介します。

[ ギターアンプメーカ・型番 ] Marshall JMP 1987 ※マスター増設

[ パワー管の型番・ブランド・本数 ] EL34 ムラード(England製)2本

[ プリ管の型番・ブランド・本数 ] 12AX7EH 2本、フェイズ管にG/T12AX7 1本

すぐに、EL34 Mullardを測定したいところですが、ヴィンテージ管の場合には、慎重にコトを進めなければ

なりません。

いきなり、プレート電圧をガツンといきなり印加すると、突入電流により、一瞬でお釈迦となる場合があります。

かくゆう私も、数回、苦い経験があります。

そこで、プレート電圧を徐々に高めてゆき、プレート電流を少しづつアップさせ、時間をかけて、既定値まで

もってゆくのがポイントです。ヴィンテージ管の場合には、測定も慎重にしなければなりません。

なんといっても貴重な歴史的文化財ですから。

無事、測定も終了し、逆バイアス調整を実施しました。

今回、masha様からのリクエストは、つぎの通りです。

[ 現状の音で気になる点 ]

パワー管が古いせいか、高域があまり出ない。音に腰がない。

歪ませた時にイコライザーの効きが甘い。

[ 目指したい理想サウンド ]

ヴォリュームを上げ歪ませても、ローが潰れずハイミッドが噛み付いてくるようなサウンド。

プリ管、パワー管を歪ませて音作りをしているので仕方ないのですが、もうすこしEQで調整が可能になればと思っています。

パワー管の状態は、経年劣化が見られます。このような場合には、一般的には歪ませたときにサウンドの輪郭が

ぼやけて、いわゆる音が潰れた状態になりがちです。

この傾向は、新品であっても中国球で良く見られます。

さて、真空管のセレクトにあたりましては、高域があまり出ない状況ですので、高域をキレイに出す、

そして、低域もしっかり出す、輪郭をハッキリと出す、歪ませても、潰れない、という条件を

クリアする組み合わせを目指して検討しました。

ここで、気をつけなければならないのは、あまりにも、高域を重視しすぎると、腰高のサウンド傾向と

なり、高域のトガッた耳につく成分が増えてしまい、かえって、聞き難いサウンドになってしまう

点です。

つまり、高域と低域のバランスがモノをいうのです。

ということで、今回、私がセレクト真空管は、つぎの通りです。

真空管

パワー管として、EL34 MullardE34L JJの2種類です。

一方、プリ管としては、12AX7 Mullardと、ECC803S TUNG-SOLと、ヴィンテージ管Eiの3種類です。

Marshallには、伝統を引き継ぐMullard(プリ管、パワー管)は外せません。

masha様の嗜好に近いサウンドになるかどうかは、プリ管の選択がカギを握っていると思います。

EiとECC803Sあたりがキャスティングボードを握っているかもしれません。

ともあれ、masha様には本日真空管一式を発送いたしますので、明日午前には到着します。

お楽しみに。

【ギタリストmasha様のご紹介】

エントリー番号 03-010
エントリー日 2011/5/21
バンド名 masha(ギタリスト)
活動年数 4年
構成人数 1名
プロフィール 2008年よりギタリストとしてバンド、ソロ、作曲家として活動しております。

2009年にハードロックバンド『Crying Machine』を結成。

2011年3月にファーストアルバム"Hundred Voltage"をリリースしました。

You Tube

楽曲のご紹介
http://www.youtube.com/watch?v=xokn-cknp94
バンドHP ギタリストmasha ホームページ
真空管交換レポート Comming Soon!

第4回バンド応援プロジェクト(2011.6.1-6.30)の募集をしておりますので、多数のご応募

をお待ちしております。

2011.6.6                  

Good music !

(c) 2011 VINTAGE SOUND

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