2011年10月21日金曜日

真空管交換レポートVol.3  >>> VHT 2902 編 by G-SWING YOSUKE様



真空管交換レポートVol.3 >>> VHT 2902 編 by G-SWING YOSUKE様

こんにちは、真空管専門店のヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

第2回 バンド活動応援プロジェクトで真空管をご提供させていただいたG-SWINGのギタリストYOSUKE様より、真空管交換レポートをいただきましたので、ご紹介いたします。

【真空管交換前の基本データ】

[ ギターアンプメーカ・型番 ] VHT 2902

[ パワー管の型番・ブランド・本数 ] KT88 Sovtek(VHTロゴ) 4本

[ プリ管の型番・ブランド・本数 ] 12AX7LPS Sovtek 2本/12AU7 Sovtek 2本

[ 対象ジャンル ] ロック ブルース

[ 現状の音で気になる点 ] 音圧が低く、音抜けがあまり良くない。また温かみがあまりない。

[ 目指したい理想サウンド ] 真空管アンプらしい太いサウンド。あまりドンシャリしない音。

また、YOSUKE様とは直接お電話にて、お話させていただき、希望サウンドを十分に伺った上で、適切なパワー管とプリ管を複数種類送らせていただきました。

G-SWING YOSUKE様の交換レポート

以下、YOSUKE様の交換レポートです。

真空管交換によるサウンドレポート(G-SWING/YOSUKE)

使用している機材はVHTの2902というパワーアンプです。

交換以前はVHT純正パワー管Sovtek KT88を4本プリ管はSovtek 12AX7LPSを2本、Electro Harmonix 12AU7を2本搭載していました。

プリ管は交換したばかりでしたが、パワー管は購入以来、一度も交換していませんでした。

KT88 Sovtek 純正管

VHT(Sovtek) KT88管

その時の音としては、すこし歪み気味で、パワー管ヘタリのせいか少しノイズが出ていました。

また音圧が低く、音抜けがあまり良くない。また温かみがあまりない音でした。

交換に際して目標としていた音は真空管アンプらしい太いサウンド、あまりドンシャリしない音でした。

ヴィンテージサウンドさんから推奨して頂いた真空管はTUNG-SOLとElectoro Harmonixのパワー管2種類、

MullardとTUNG-SOLの12AX7管、CIFTEとJJゴールドの12AU7管、計4種類のプリ管でした。

TUNG-SOLのパワー管とEHのパワー管 

-交換手順-

交換は簡単で、アンプの天板を外し真空管を引き抜くだけです。交換の際の詳しい注意事項はヴィンテージサウンドさんのHP(http://www.vintagesound.jp/index.php?main_page=page&id=888&chapter=0)に載っていたものを参考にしました。



天板のネジを全て外します。



交換前のプリ管です。

-交換後の音-

結論から言うとパワー管がTUNG-SOL 6550、プリ管がMullardとCIFTEです。

全ての組み合わせに大きな違いはあまりなく、この組み合わせが自分の耳には一番しっくりくるサウンドでした。

音としては、音の分離、粒立ちが非常によく、強く歪ませても潰れないサウンドでした。

他の組み合わせより少しハイが強いかな?と感じましたが気になるほどではなく、低音もしっかり抜けよく鳴ってくれています。

歪ませた状態でコードを弾いても1本1本の弦がしっかり鳴ってくれました。

またハイポジションでソロフレーズを弾いても太い音で、なめらかな音でした。

ここはプリ管のMullardがひと役買ってくれているのかなと思いました。

チョーキングをしても音が細くならず、しっかり太い音で鳴ってくれます。目標としていた音をしっかり捉えており、

この組み合わせは非常に満足しています!



交換後のTUNG-SOLのパワー管



交換後のMullardとCIFTEのプリ管

-他の組み合わせについて-

大きな違いはありませんでしたが、感じられたものを記述したいと思います。

全てに於いて言えるのが、音の分離がいいという事です。

パワー管TUNG-SOL、プリ管がTUNG-SOL、JJゴールドという組み合わせはとても音が太くなりました。

しかし、私の耳には少し太すぎる音でした。

パワー管をEHのKT88管にし、全てのパターンのプリ管を試しましたが先述した通り、あまり大きな違いが得られませんでした。

レポートは全て同ギター、同セッティングで行っています。

しかし、個人差があると思いますので参考程度でお願いします。

また、この度はこの様な貴重な機会を与えて下さったヴィンテージサウンド、代表である佐々木様に大変感謝しております。有難う御座いました。

以上

最終的には、つぎのパワー管とプリ管をご提供させていただきました。

6550 TUNG-SOL 4本マッチ 中パワー 真空管PX22 【送料無料】37,000円

12AX7 Mullard 2本マッチ 中ゲイン 真空管PX12 【送料無料】15,400円

12AU7 CIFTE フランスヴィンテージ管 2本マッチ 24,000円

【G-SWING プロフィール】

エントリー番号 02-003
エントリー日 2011/02/11
バンド名 G-SWING
活動年数 3年
構成人数 6名
プロフィール 東京で活動中のGLAYのコピーバンドです。

2008年10月12日、現メンバーで「G-SWING」を結成

2008年12月にLIVEデビュー

3rd LIVEでは100人近くのお客さんに来て頂きました。

4th LIVE~1st Anniversary~も成功を収め、2010.3.5にはNHK BS2「熱中夜話」にも出演しました。
You Tube

楽曲のご紹介
http://www.youtube.com/watch?v=cIPL-_eRMXI&feature=player_embedd%20ed%20
バンドHP G-SWING

2011.4.13                 

Good music !

(c) 2011 VINTAGE SOUND

まずはお電話ください。 メールで真空管の質問をする

真空管の聴き比べができます