2011年10月21日金曜日

一流と三流の差




一流と三流の差

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

先週、ヤングギターの取材でタクシーに乗ったときの出来事です。

JRお茶の水駅からタクシーに乗車し、行き先のシンコーミュージック社を告げると、「わからない」とのお返事。

そこで、カーナビを搭載したタクシーであったため、詳細な住所を告げると、「わかった」と言って、いざ、出発。

これでもう心配無いと思い、安心してに身を任せていたら、停車したので、てっきり、目的地に到着したと思いきや、「この近くかもしれませんが、わからなくなってしまった」と信じられない言葉。

ちょっと、キレ気味に「えっ。さっき、住所言いましたよね」といったら、運転手は、地図を取り出して見るも、なんと、「あれ、どこかな」と、地図上の場所を探すことができないのです。

そうこうしているうちに、待ち合わせの時間が過ぎてしまい、それでもなお地図で場所を探せないでいる運転手。

なんで、この人は、目の前にあるカーナビを使わないんだろうと、思いつつ、地図をめくる音とともに時間だけが過ぎてゆき、いよいよ、私の堪忍袋の緒がぶちっとキレて、「カーナビを使いなさいよ」と発した言葉に、信じられない返答が。

「そのカーナビは正確じゃないんです」

だったら、そんな不正確なものを付けるな(怒)とツッコミをいれつつ、時間が無いので、カーナビに住所情報を入力させるため、住所を読み上げるのですが、なんと、カーナビの操作ができないのです。仕方なく、私が入力を補助する羽目に。

すったもんだの末、ようやくカーナビに案内され、いざ、目的地へ出発したのですが、運転手は、カーナビを全く見ようとせずに、カーナビが左折を指示しているのに無視して、直進。

もはや「この人、仕事をなめているわ」ということで、タクシーを降りたら、土砂降り状態。知らない軒先で、雨がやむのを待って、シンコーミュージック社へ。20分遅れの大遅刻。

さんざんなタクシー搭乗記でしたが、同じタクシーでも、上記のような三流ドライバーもいれば、目を見張るような一流のドライバーもいます。この差は、なんでしょうか。私は、こういう場面に遭遇すると、いつも考えます。寿司屋の一流店と三流店、床屋の一流店と三流店、日本料理屋の一流店と三流店、テーラーの一流店と三流店、真空管屋(?)の一流店と三流店。

一流店でも三流店でも、同じ人間が運営しております。

私は、人間のハードウェアには、ほとんど差が無いと思っています。

それでは、なぜ、一流店と三流店で差がつくのでしょうか。

考え方、つまり、ソフトウェアが別物、というか月とスッポンなのです。

一流と呼ばれる人たちは、例外なく、相手本位で物事を考え、想像力を働かせて行動できます。

こういう観点で仕事を続けていると、いつのまにか一流の仕事をすることができるようになります。

私もいつか一流と呼ばれる仕事人になりたいと思っておりますが、その道のりは長く、険しいですね。

2011.8.13               

Good music !

(c) 2011 VINTAGE SOUND

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