2012年4月10日火曜日

パワー管4本のうち1本が損傷した場合の賢い対処法(その1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

真空管式のギターアンプやオーディオアンプのうち、大出力のプッシュプル方式では、パワー管(EL34、KT88、6L6GC等)の数が4本(6本、8本もありますが、ここでは話しをカンタンにするために割愛します)使われております。

使っているうちに、4本のうち、1本だけを割ってしまった、または1本が点灯しなくなったという苦い経験をされた方は、結構多いと思います。

かくゆう私のところへの相談でも珍しくない内容です。

さて、貴方ならば、どう対処しますか?

(1)1本だけ交換する

(2)2本だけ交換する

(3)4本全部を交換する

いずれかだと思いますが、経済性と音質とリスクを天秤に掛けて対処する必要があります。

まず、絶対にしてはいけないのは、(1)の1本だけ交換する方法です。これは論外で危険です。一見すると、最も経済的に思えますが、最悪トランスや抵抗の焼損が発生しますので、口を酸っぱくして言いますが、絶対に真似をしないでください。

理由は、プッシュプル方式というのは、2本づつのパワー管がペアになって動作します。4本ということは、2本+2本で、公園のシーソーのように、電気的にぎっこんばったんしながら、動作します。

シーソーの場合、体重が同じくらいの子供2人だと、スムーズにぎっこんばったんできますが、体重差が2倍もある2人がシーソーするとどうなるでしょうか。体重が重い人は、かなりの無理というか、膝が壊れるくらいがんばらないと、ぎっこんばったんできませんね。

これを同じように、パワー管の場合には、同じ特性の2本(つまり、マッチドペア)であることが必須の要件となります。ここで、どこからか1本のパワー管を入手しても、このパワー管と、元からついていたパワー管との特性が同じであることは確率的にまずありません。もっとも、真空管試験機で測定して選別すれば話は別ですが、一般の方は、同試験機など持っていません。従って、特性が異なるパワー管を動作させると、一方のパワー管に過大な負荷がかかり、大電流が流れ、焼損する可能性が高いのです。

ですから、1本交換はだめなのです。

次回は、2本交換または4本交換のどちらにするかの判定基準をシェアしたいと思います。

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(c) 2012 VINTAGE SOUND

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