2012年4月24日火曜日

代表的なプリ管12AX7/12AT7/12AU7の違い

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

ギターアンプ、オーディオアンプの別を問わずに、プリ管としてよく使われるのが12AX7、12AT7、12AU7です。

これらのプリ管は、9ピンで内部構造も双三極という点で共通しており、外観もそっくりです。

ネットでは、これらの3種類に互換性があって、相互差し替え可能という情報もありますが、明らかに間違いです。

外観は似ていても、電気的特性が異なりますので、注意が必要です。

具体的には、ゲイン(増幅率)が異なり、ゲインが高い順番では、12AX7>12AT7>12AU7となります。

従いまして、設計上12AX7を使うべきところに、12AU7を交換すると、大幅なゲイン不足になり、ノイズが出たり、極端に音量が下がる等の弊害が出ます。

逆に、設計上12AU7を使うべきところに、12AX7を交換すると、超ハイゲイン状態となり、極端に歪み、オーディオですと致命的な音質となります。

正しい使い方としては、ギターアンプで歪みが足りないときには、高ゲインの12AX7を使い、歪みを抑制するには低ゲインの12AX7を使うというのがセオリーです。

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真空管から見たタイタニック3D(2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

マルコーニは、船会社に対して、無線設備と無線通信士をセットにして今でいうリース販売しました。

これは、船舶無線通信を独占的に支配するという意味で賢い方法です。

おそらく、マルコーニの無線設備の操作方法やメンテナンス方法を、自社の無線通信士のみが知りうる状況にして、第三者が模倣できないようにする戦略だったと推測されます。

コピー機のリース契約と似ています。

マルコーニは当時としては法外と言えるくらいの契約で莫大な資金を手に入れ、それを使って、いよいよ真空管の製造に乗り出します。

タイタニック事件のあと、数年で真空管時代が到来し、産業の花形となってきます。

機を見るに敏だったマルコーニは、イギリスで真空管製造を手掛けた後、ラジオ放送も開始します。後には、カナダでも真空管を製造します。

一方、1919年に米国では、マルコーニの脅威に対抗すべくRadio Corporation of Americaという真空管会社が設立されます。

かの有名なRCAです。

この会社のおかげで、タイタニック事件から100年後の今でも、RCAのヴィンテージな音色を楽しむことができるのです。

画像の左側がマルコーニ(カナダ製)、右側がRCAです。もちろん、両方共に本物オリジナルです。

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2012年4月10日火曜日

真空管から見たタイタニック3D(1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

先日、映画館でタイタニック3D版を鑑賞してきましたが、興味の対象は、ジャックでもローズでもなく、どんな無線設備を使っていたのだろうかという点でした。

無線好きが高じて現在に行き着いた身の上としては、100年も前の通信手段に興味津々です。

映画の中では、沈没が避けられない状況になってから、スミス船長が無線通信士に遭難信号CQDと、タイタニックの位置をモールス打電するように指示しておりました。

この時代には、真空管式の無線設備はまだ実用化されておりませんので、送信機として火花式、受信機としてコヒーラ検波器という極めて原始的な無線設備でした。

電波というよりも、雑音のような電磁波を断続させて、モールス符号とする設備です。

この火花式送信機から発せられる電磁波には、周波数という概念がないため、混信がひどく、同時に複数台の送信ができませんでしたが、北大西洋を渡って無線通信ができたことは画期的でした。

この無線設備を実用化したのは、イタリア人のマルコーニでしたが、有線モールス網が構築されていたため、イタリア政府には見向きもされませんでした。

そこに手をさしのべたのがイギリス政府で、さすが世界各地に植民地を有する国です。遠隔通信の重要性がわかっていたのでしょう。

その後、マルコーニは、イギリス政府の支援を受けながらマルコーニ無線電信会社を設立しました。

次回は、マルコーニのビジネスモデルについてシェアしたいと思います。

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やっかいな真空管アンプのノイズ(6)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

真空管ノイズは、プリ管(12AX7等)、パワー管(EL34等)または整流管(5AR4等)のうちどれかから発生している場合がほとんどです。

複数チャネルを有するギターアンプで、特定チャネルだけノイズが出る場合には、プリ管である可能性大です。

予備のプリ管と1本づつ差し替えするか、プリ管の実装位置をずらしてみて、ノイズチャネルが移動するかを検証してみてください。

ここで、プリ管が特定できれば、それを交換すれば直ります。

一方、どのチャネルでもノイズが出る場合には、共通のパワー管または整流管である可能性が大です。

この場合も、予備のパワー管または整流管と差し替えして、原因箇所を特定します。

なお、パワー管は、バイアス調整等が必要となる場合があり、特性が揃っているかを確認してから差し替えしてください。

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やっかいな真空管アンプのノイズ(5)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

ギターアンプにおける外部要因ノイズで電源系ではないものとしては、ギター本体から発生するノイズ(以下、ギターノイズと称する)と、シールドが電磁波を拾うノイズ(シールドノイズと称する)が挙げられます。

ここでのポイントは、信号の上流側から切り分けを行うということです。具体的には、第1ステップとして、最上流のギター本体が原因かもしれませんので、別のギターに交換してみてください。これで、ノイズが消えれば、ノイズの正体がギターノイズであって、当該ギターから発生していることが特定できます。あとは、ギター内部のハンダ不良や、各パーツ不良が原因ですので、ギターをメンテナンスに出してください。

一方、ギターノイズでなかった場合、シールドを別のシールドを交換してみてください。これでノイズが消えれば、ノイズの正体がシールドノイズであって、シールドが電磁波を拾っていると特定できます。

ギターノイズでもシールドノイズでも無い場合は、ギターアンプの真空管本体から発生しているノイズ(真空管ノイズ)である可能性が大です。

次回は、真空管ノイズの切り分け方法についてシェアしたいと思います。

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やっかいな真空管アンプのノイズ(4)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

ギターアンプにおける外部要因ノイズの代表格は、なんといっても電源系ノイズです。

「あのライブハウスは、電源が悪い」、「あそこのコンセントに繋ぐと、ノイズが増える」という声を聞いたことがあると思います。

ここでいう電源とは、100Vの商用電源に他なりません。

商用電源は、オシロスコープで見ると美しい正弦波(三角関数のsinθ)の波形のハズですが、実際には、ノイズが重畳されたきたない波形で、しかも電圧変動が激しいのです。

ノイズ量や電圧変動率は、時間帯や、電源系統によって変化します。

電源系ノイズの発生源としては、モータ、コンプレッサ等の回転系負荷が有名です。

一般家庭では、洗濯機や冷蔵庫が回転系負荷に相当します。冷蔵庫のコンプレッサがオンになると、蛍光灯がチカチカしたり、ラジオやアンプにノイズが乗ったりするのはまさしく、電源系ノイズがコンセントを介して回り込んでいることに他なりません。

ここで重要なのは、アンプが接続されているコンセントがどの電源系統に入っているかという点です。回転系負荷と同じ電源系統であれば、電源系ノイズの影響を受けやすいということになります。

逆の言い方をすれば、別の電源系統、すなわち、別のコンセントにアンプを差し替えてみて、ノイズが出なければ、電源系ノイズが原因であったと特定することができます。

次回は、原因が電源系ノイズでは無い場合の切り分け方についてシェアしたいと思います。

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やっかいな真空管アンプのノイズ(3)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

ギターアンプでノイズが出ている場合、ギタリストのみなさんはどうされますか?

まずは、ノイズの発生を特定するという、「切り分け」という作業を実施します。

ここでのポイントは、ノイズの特性を知るという点です。闇雲にやっても時間ばかりかかりだめです。

ノイズは、ギターアンプから見て、外部要因ノイズと内部要因ノイズに大別されますので、どちらのノイズかを見極めることが第1ステップとなります。

ここで、外部要因ノイズは、ギターアンプ以外から到来するノイズを指し、具体的には、ギター本体から発生するノイズ、シールドが電磁波等を拾うノイズ、質の悪い電源系からのノイズ等が挙げられます。

一方、内部要因ノイズは、ギターアンプ内部で発生するノイズを指し、具体的には、真空管本体から発生するノイズ、コンデンサの容量抜けに伴うハムノイズ、ハンダ不良やソケットゆるみに伴うノイズ等が挙げられます。

次回は、外部要因ノイズの切り分け方法についてシェアします。

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やっかいな真空管アンプのノイズ(2)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

前回は、真空管メンテナンスとして、真空管の実装位置を変えたり、抜き差しにより接触状態を変えることで、ノイズや音量不安定等の問題を解消できる旨をシェアしました。

その後、「ノイズが無くなった」、「信じられないくらい音が良くなった」という、うれしいメールをなんと20通くらい頂きました。

ということは、日本中のギタリスト、ベーシスト、オーディオファイルが一斉に真空管の抜き差しをすると、ものすごい数のトラブルが解決される、はずです。

年に一度、真空管の抜き差し強化月間を作ってもよいかもしれません。

早速、今月を強化月間としませんか?

これをご覧の皆様そして、友人、知人の方に真空管の抜き差しをお奨めしてください。

弊社の真空管アンプも早速、抜き差ししました。

次回は、ギターアンプにおけるノイズ対処方法をシェアします。

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やっかいな真空管アンプのノイズ(1)

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

真空管アンプで発生するトラブルのワースト1は、なんといっても、ノイズです。

ノイズと一口にいっても、連続的、間欠的、真空管が暖まった頃に必ず発生するもの、ボソボソ、ブーン、ガサゴソ、ザー、ギャー等という具合に発生タイミング、現象が千差万別です。

そのほとんどは、真空管が原因となっているため、発生箇所を特定して交換すれば解決できます。

ここで、やみくもに交換する前に、コストゼロで即効性が高い対処方法をシェアします。

ノイズを確認したら、まずは、真空管の実装位置を変えるとともに、2、3回抜き差ししてください。

この作業中は、電源をオフにして、感電に注意しましょう。

これだけで、ノイズトラブルの2、3割は解決できます。

これは、真空管のピンとソケットとの間の接触不良によるノイズ発生の場合に効果的です。

ピンとソケットとは相性があるため、実装位置を変えたり、接触状態を変えることにより、接触不良を解消するという訳です。

この対処方法は、ノイズ以外にも、音量が変動する等のトラブルにも効きます。

これも立派な真空管メンテナンスですので、自分でできるようにしましょう。

次回は、ギターアンプにおけるノイズ対処方法をシェアします。

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中国製WE300Bに関する怪しい電話

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド 代表の佐々木です。

2月下旬の昼下がり、真空管無料相談のフリーダイヤル0120-194-380に1本の電話がかかってきました。

「株式会社○○の担当○○と申します。PSVANEのWE300Bって知っていますか?」

「あっ。はい。」

私も真空管業界の人間ですから、同真空管がトライオード社から発売され、94,500円/ペアという価格も知っていました。

「実は、中国にルートがあって、3000円/本で入荷できるので、取引してもらえませんか。」

との怪しい商談の電話でした。

100%パチモノでしょう。

もちろん、丁寧にお断りしました。

同じようなことが、2005年くらいに、米国Westrex社が本家WE300Bの復刻品の製造を始めたころにも、同じような電話が来たことがあります。

これも断りましたが、本家のWE300Bの復刻品は製造再開されると言われつづけたままで、なしのつぶて。

もはやWestrex社はペーパーカンパニー化しているのでしょう。

それにしても、本家のWE300Bが当時88,000円/ペアであったのに対して、中国製のWE300Bが94,500円/ペアとはかなり高価な印象があります。

中国製といえどもその実力を知るために、機会があれば試聴してみたいものです。

もし、試聴された方がいらっしゃいましたら、印象をお聞かせください。

WE300Bは、オーディオファンにとって垂涎の名球ですが、最近はバカが付くくらいに高騰しています。

ペアで、復刻品でも20万くらい、オールドですと40万以上、刻印ですと60万以上でしょうか。

刻印WE300Bは、実際に聴いた人数よりも、語られる人数のほうが多いという点で、真空管業界のロマネコンティといったところですね。

これを書いている内に、久しぶりに300Bのアンプでも作ってみたくなりました。

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