2011年10月20日木曜日

平成21年 大相撲初場所 東京 両国国技館 観戦記



こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド代表の佐々木です。

今日のBGM

J-WAVE(東京 FM放送)

今回は、東京駅の丸の内北口を出てすぐの丸の内ホテルで本ブログを執筆しています。当然のことながら真空管アンプは無いのですが、J-WAVEから流れる軽快な洋楽をBGM代わりにしており、非常に気持ちが良い朝です。

今日は、真空管とはまったく関係の無いテーマですが、大相撲観覧の楽しみ方についてじっくり語りたいと思います。

これから大相撲観覧に行こうと思っている方はもとより、行ったことがある方にも必見のとっておきの情報をお伝えします。 何を隠そう、私は、大の相撲ファンで、東京場所(1月、5月、9月)は両国国技館に足を運んでおり、年3回の恒例行事となっています。

かれこれ、20回くらいは行っているハズです。 その流れで、今回は、平成21年初場所11日目を観覧しに両国国技館に行って来ましたので、豊富な画像とともにその様子をレポートします。 それでは、バーチャル相撲観覧ツアーにみなさんをご案内しましょう。

心得

ハレとケ、聖と俗、ピンとキリというように、物事には、裏表がありますが、大相撲観覧の日は、もちろんハレの日です。朝から身だしなみを整え、とっておきのよそ行きの服装で家を出るところからすべてが始まります。

気分は、ハレの日モード全開です。これで準備が整いました。 【七味】 おっと、危うく忘れるとことでした。 出かける前に、好みの七味をカバンの中にそっと忍ばせておきましょう。あとできっと役に立つことでしょう。

酒肴と菓子

東京駅の八重洲口改札を出たら、迷わず大丸デパート東京店(年中無休 10:00-20:00)の地下1階へ直行しましょう。間違っても、両国国技館に直行してはいけません。 私のような左党なら、めざすは、地下1階の酒売場です。ワイン、日本酒、焼酎なんでもござれで、クオリティが高い銘柄が豊富に揃っています。

しかも、駅ビルということで、列車の旅を想定した商品が充実しています。酒類は、新幹線の中で飲めるような小瓶が主体で、小分けにされた酒肴(珍しいものが多い)もあります。ウイスキー派にはうれしいロック氷(真ん丸く、カップ付き)も販売されております。

そこで、たとえば、普段飲まない八海山 吟醸(ゴールドひょうたん小瓶)とちょっと高い酒肴を購入しましょう。なんと、いってもハレの日ですから。 ここでのポイントは、決して買い過ぎないことです。酒なら1本、酒肴なら1個がせいぜい。

国技館にも酒つまみがたくさんありますから、基本は国技館つまみプラスアルファ程度にとどめておくのが粋というものです。 甘党のパートナーもご一緒なら、エレベータで大丸デパート1階に行きましょう。 エスカレータで1階に上がると、和洋を問わず、名だたる菓子銘店がそれこそ軒を連ねてお出迎えしてくれます。

羊羹の「とらや」、バームクーヘンの「ねんりん家」、ミルフィーユの「銀座 ウエスト」、洋菓子の「マキシム・ド・パリ」 etc. 目移りして、選ぶのに必ず迷うほど、豊富な菓子が所狭しとディスプレイされています。そこで、とっておきの菓子を購入しましょう。

ハレの日なのですから、自分じゃ決して普段買わないほど贅沢な逸品をセレクトするのがコツです。もちろん、国技館の売店でも菓子は販売されていますが、それじゃあ気分が盛り上がりません。

いざ両国国技館へ

大丸デパートを出たら、右手にタクシー乗場がありますが、見なかったことにして、大きな通りに出ますから、歩道を渡りましょう。渡りきったところに、タクシーが客待ちで数台停車しているハズです。

迷わず一番グレードの高い個人タクシーに乗りましょう。

ここで、タクシー乗場で乗ってはいけない理由は、他の乗客も並びながら順番に乗車するので、乗りたいタクシーを選べないからです。タクシー料金は、個人タクシーでも法人タクシーでも変わりません。

同じ乗るなら、乗りごごちをが良いのほうがいいですよね。 そして、個人タクシーに乗車し「両国国技館まで」と告げると、車両が動き出し、隅田川にかかる両国橋を通って、左折すると、相撲部屋の陸奥部屋やちゃんこ屋(川崎、霧島等)が車窓から見えます。

国技館

さらに、直進すると、右手に、青銅色の四角錐状の屋根が美しい両国国技館、各関取のシコ名と寄贈者の名称が入った複数のノボリ、そして、頂部に太鼓を配した櫓(やぐら)が見えます。もちろん、高見盛関(永谷園贈)のド派手なノボリも見えます。

櫓にはエレベータが内蔵されており、場所の一日のはじまりを知らせるフレ太鼓(お客さんが国技館に集まる様子を音で表現)と、一日の終わりを知らせるハネ太鼓(お客さんがてんでんばらばらに国技館を後にして帰路につく様子を音で表現、NHK相撲放送で終了間際に流れる太鼓音)を鳴らす場所です。

国技館の周りには、風呂敷に包んだフンドシをぶら下げながら歩くおすもうさん(あえて、力士とは呼ばないほうが雰囲気が出ます)も見えます。

木戸口

タクシーを降りたら、横断歩道を渡り、木戸口(入場口)に向かうと、往年の名力士(親方)が出迎えてくれます。木戸口で大相撲観覧券のもぎり(いわゆる切符切)は、やや年配の親方が担当するようです。

礼儀正しくお願いすれば、握手や写真も気さくに取らせてくれます。この木戸口では、親方の現役時代の四股名を叫ぶお客さんの歓声が聞かれます。そういわれて、親方もまんざらでもない表情を浮かべています。

実際、親方となると、ファンに握手やら求められる場面が激減します。現役時代にどんなに人気があった力士でも、引退し断髪式を終えたとたんに、ファンの態度がおもしろいくらい一変します。

声をかけたり、サインを求めたりする光景は、ほとんど見かけられなくなります。 序の口力士がファンに声をかけられている横を元横綱の親方が通り過ぎてゆくという場面もあります。 どこの世界でも現役時代が華ということでしょうか。

お茶屋通り

お茶屋

木戸口を抜けたら左方向に入り口がありますので、そこを入ると、画像のように華やかな空間が展開します。

ここは、左右に軒を連ねる合計20軒のお茶屋さん(正式名称:国技館サービス案内所)で、お弁当、お土産、飲み物等が入った紙袋が所狭しと並べられています。

ところで袋の中身が気になりませんか? 自腹派と被接待派で中身が違います。 自腹派(私もその一人)は、事前に予算と好みを伝えてありますので、余計なものは入っていません。

お茶屋さん経由で頼む飲食物は高いと思われているフシがありますが、国技館内の売店とほとんど変わりません。 ただし、お茶屋さんにしか無い飲食物があります。 例えば、冷たいビンビール。 国技館内の売店では、缶ビールしか販売されていません。

ここで、お茶屋さんに頼んだ場合のプライスをご紹介しましょう。

<飲み物> 日本酒300ml(大関普通酒) 740円 ビンビール 740円 ウイスキー 1260円 水・ジュース・お茶類 170円

<食べ物> 幕の内弁当(二重 上) 1580円 幕の内弁当(一重 並) 1100円 笹寿司 1580円 カツサンド 1050円 サンドイッチ 840円 焼き鳥(国技館名物) 600円 そら豆 740円 オードブル 1100円 オレンジ 420円 シュウマイ 480円 むき栗 320円

<菓子類> 袋菓子 210円 おつまみ 530円 みつ豆 850円 菓子 530円 <おみやげ> 甘栗みやげ 1370円 焼き鳥みやげ 1160円 陶器・みやげセット・ちゃんこ 3150円 煎餅・菓子 2630円 陶器・煎餅・菓子 2100円 チョコ・角力カレー 1260円 チョコ 740円 陶器 530円

<その他> パンフレット 450円 

一方、被接待派の袋の中身というと、接待用ですから、それこそ袋に入りきらないほどの品物で溢れています。しかも、酒類は飲み放題が一般的です。

かくゆう私も、一度だけ被接待派の一員として大相撲観覧をしたことがありますが、2人しかいないにもかかわらず、溢れんばかりの袋が4つ(升席の定員4名)、酒、ビールが飲み放題という夢のような時間が流れました。もちろん、食べ切れませんので、おみやげとして、重い袋を持ち帰った記憶があります。

話を戻し、お茶屋さんは、大相撲観覧券の手配、観覧席まで案内、飲食の世話をしてくれます。よくテレビ放送で観客席で大きな紙袋をもった着物姿の方が颯爽と移動しているのを見かけますが、その方こそお茶屋さんです。

お茶屋さん経由で見に行く場合には、相撲観覧券の裏にお茶屋さんの屋号と番号がスタンプされていますので、その番号のお茶屋さんに行き、相撲観覧券を渡してください。

私は、大和家さん(3番)に毎回お世話になっています。 相撲観覧券の裏にスタンプが無い場合には、茶屋さんは利用できませんので、自力で観覧席に行くか、日本相撲協会のハッピを着た案内係(外国人も多いので英語も堪能)に聞くと親切に案内してくれます。

観覧席へ案内

升席

少し待っていると、右手に熱いお茶が入った急須と、左手に本日の取組表(いわゆるワリ)とを持ったお茶屋さんが「さあどうぞ」と言って、観覧席まで案内してくれます。

国技館の場合、1階席がタマリ席(土俵際の砂かぶり)、枡席およびボックス席(円卓を囲んだ椅子席)で、2階席が全椅子席および特別席(天覧相撲で皇室、国賓等がおすわりになる席)です。

私は、ゆっくりと上酒を傾けつつ観覧したい派なので、いつも1階の升席を利用させてもらっています。いつか、タマリ席で見たいと思っていますが、飲食ができませんので、一度も実現したためしがありません。

1階席の入り口から土俵を見ると、午前中は画像のようにガラガラで壮観な眺めです。この間にも真ん中の土俵上では、序の口の取り組みが行われています。

ここで、本場所の一日をご紹介すると。

08時50分 フレ太鼓 序の口取組開始

14時30分 十両土俵入り 十両取組開始

15時50分 幕内土俵入り 横綱土俵入り 幕内取組開始

18時00分 ハネ大鼓 となりますので、

午前中に入れば、一日相撲を満喫できます。特に、十両土俵入りからは、あっという間に結びの一番まで時間がたってしまうので、館内めぐり、売店めぐり等はその前までに終わらせておきましょう。

升席事情

枡席

升席は、お酒の一合枡のような形をしていることからこう呼ばれています。

一応、4枚の座布団があり、大人4名用となっていますが、実際、大人4名では、かなりの忍耐力と足シビレナイ力が要求されます。私には到底無理なので、いつも1枡を2名で利用させてもらっています。

枡席到着

急須

升席に到着すると、お茶屋さんは、「はい、ここです」と言って、急須と取り組み表を置いてくれますので、そのタイミングで心づけ(ぽち袋に1千円から3千円くらい)をお渡しします。

画像の左側が急須で、右側が木盆および湯のみ茶碗で、お茶屋さんの番号3と、屋号(大和家)が描かれています。

座布団にもお茶屋さんの番号が記入されています。 升席に上がり、コート等を脱いで、座布団にすわると、ホッとします。

現在は、全席禁煙ですが、数年前までは、煙草盆と灰皿が各升席にあり、煙草吸い放題、酒も飲み放題でした。私は、たばこを吸わないので、館内が綺麗な空気で満足しています。

宴はじめ

やきとり

そうこうしていると、お茶屋さんが飲み物やお弁当等を持ってきてくれます。画像左が国技館名物のやきとり(もも、つくね)、その右隣が幕の内弁当、奥中央がビンビール(サッポロドラフト)、その右隣が、大丸デパートで調達した八海山ゴールドひょうたんボトルです。

画像にはありませんが、大丸デパートで調達した酒肴や、連れ用のバームクーヘン等も並べられ宴の準備が整いました。 さあ、乾杯をして宴のはじまりです。相撲を観覧しながらの上酒の味は格別です。 やきとりは、国技館の地下工場で作られた出来たてです。焼き鳥屋の上で相撲をとっているなんて考えたら滑稽な感じがします。

また、このやきとりは、冷めてもおいしいように、串ごと調味液で下ゆでしたあと、焼かれています。秘伝のやきとりのタレは、2階の売店で販売されています。 売店は、1階と2階にありますが、商品のラインナップが微妙に違うので見ていて飽きません。

売店には、飲み物(ソフトドリンク、アルコール)、お弁当、つまみ、菓子、アイスクリーム、おみやげグッズ、力士の似顔絵色紙、絵番付、相撲関連本、鬢付け油、力士フィギャア(かなり精巧)、Tシャツ、番付表をきれいに飾るための額などが販売されています。

本物の番付(よく昇進した力士が自分の四股名を指さしている場面でのあの番付)は、国技館の事務所で50円くらいで販売されています。 なお、売店が込み合いますので、十両力士の土俵入り(14:30)までにおみやげを購入しておくのがポイントです。

七味

七味

やきとりに欠かせないものといえば、七味です。これがあるのとないのとでは、幸せ度が違います。私が大相撲観覧で愛用しているのが、東京浅草のやげん堀の七味と、七味入れ(縁起が良いとされる福ねずみ)です。国技館には、七味が販売されていないので、忘れずに持参してください。これを忘れるとかなり凹みます。

砂かぶり1

砂かぶり

十両の土俵入り前(14:30)までならば、土俵際の砂かぶりで自由に観覧できます。砂かぶりは、土俵の砂が飛んできたり、力士が落ちてきたり、審判が力士に注意をしたりと、スリリングな場所で、飽きません。 砂かぶりは、土俵を取り囲むように、7列ありますが、NHKのテレビ中継に出演したければ、向正面の前3列目までがベストです。目立ちたければ、真紅のスーツ等をおめしください。多少の派手さでは埋没してしまいます。 思い切って、愛称 扇子おじさん(オリンピックの応援でも有名で、某ワイヤーメーカーの会長でとても偉いお方)のように紅白の衣装だと100%目立ちます。

砂かぶり2

土俵際

序の口から幕下までの取り組みを見ていると、おもしろいことに気づきます。番付が上がるにつれて、行司の着物がだんだん豪華になり、力士の体つきが良くなってきます。

ただ、番付に関わらず不変のことがあります。それは、土俵下の5人の審判です。序の口だから駆け出しの審判とか、横綱だからベテランの審判などということはなく、序の口であっても貴乃花審判長(元横綱貴乃花)がいたりして、番付にかかわらず、公平な審判をするという伝統なのでしょう。 審判は、5人一組になって、ローテーション制で順番に仕事をします。

激闘の証

土俵のひび割れ

土俵は場所毎に新しく作り替えられますので、初日には、表面がツルツルの綺麗な土俵姿ですが、11日目ともなると、画像のようにあちこちにヒビが入ってきます。こうなると、呼び出しさんは、水で溶いた泥を割れ目にコーキングしたりと、メンテナンス作業に忙しくなります。土俵の脇には、予備俵も準備されており、不測の事態にも対応できる体制となっているようです。

吊り屋根

吊り屋根

国技館内は、正面(画像では左側)、向正面(画像では右側)、西(画像では手前)、東(画像では奥)と4方向ありますが、画像は、西から吊り屋根を撮影したものです。吊り屋根は、土俵の真上に本屋根からつり下げられており、四隅から白色、赤色、青色(実際には緑色)、黒色の各房が垂れ下がっています。

これらの房は、白房、赤房、青房および黒房と呼ばれており、土俵の四隅の直上にそれぞれ配されております。 昔は、吊り方式ではなく、太い四本の柱で屋根を支えておりましたが、柱が邪魔になって観覧席から土俵が見えにくいことや、力士が柱にぶつかりケガをする等の理由から、柱が取り外され、現在のような吊り方式に変わったという歴史的な経緯があります。

これらの4本の柱の名残が、白房、赤房、青房および黒房です。 白房は、西方力士が入退場に使う西花道の方向を表し、西と向正面の境界線上に位置しています。この白房下で、西方力士は、力水を付けられたり、塩を取ったりします。

対する赤房は、東方力士が入退場に使う東花道の方向を表し、東と向正面の境界線上に位置しています。この赤房下で、東方力士は、力水を付けられたり、塩を取ったりします。 黒房は西と正面との境界線上に、青房は東と正面との境界線上にそれぞれ位置しています。

番付と照明との関係

吊り屋根照明

吊り屋根の内部には、画像のようにたくさんの電球が配設されており、番付が低いほど、点灯数が少なく、番付が上がる毎に段階的に点灯数が多くなります。 番付が低い取り組みを撮影すると、土俵上の照度が低いため、暗い画像となります。ホワイトバランスに注意して撮影しましょう。

電光掲示板

電光掲示板

西と東の各二階席最前列部分に電光掲示板が設けられております。画像は、出番を待つ掲示板で点灯前の状態です。

NHKラジオ放送席

ラジオ放送席

若いアナウンサーが幕下以下の取り組みを見ながら、ラジオ実況の練習をしていました。もちろん、放送はされませんが、このような地道な積み重ねがいつか実を結ぶのでしょう。

NHKテレビカメラ

テレビカメラ

館内には、固定のテレビカメラが、正面、青房方向、黒房方向にそれぞれ設置されており、見るからに高そうな機材です。テレビ放送の開始は、一番早いBS放送が13:00からですので、それ以前の時間帯は、ラジオ放送と同様に、見習いカメラマンが序の口の取り組みを撮影し、機材の使い方を練習していました。

1階ボックスシート

ボックス席

1Fの枡席のさらに外側には、画像のような円卓を囲むボックス席(昔のスナックかバーのような雰囲気)も用意されております。土俵からは、最も遠い位置にありますが、回転椅子に座りながら、飲食できるので、枡席よりも腰が楽です。 1階席の中では、最も高い位置にありますので、物見見物よろしくお殿様気分で相撲観覧を楽しむのもオツです。

十両力士の土俵入り

十両土俵入り

14:30から木の音(拍子木)を合図に十両力士が花道から入場してきます。呼び出しに四股名、出身地および所属部屋を館内放送でアナウンスされる度に、一人づつ土俵に上がり、円陣を組むように、土俵を周回し、自分の立ち位置で土俵中央に向き直ります。

人気がある力士には、歌舞伎の大向こうのように、四股名がかかります。ある意味、人気のバロメータということができます。 昭和前期の記録映像を見ると、昔の土俵入りは、全力士が一斉に土俵に上がり、すぐに円陣を組んでいたため、瞬間で土俵入りが終わっていたようです。 また、実際に肉眼で見ると、化粧回しの美しさに度肝を抜かれます。最新のハイビジョンテレビでもこればかりは無理でしょう。

どすこいラジオ

どすこいラジオ

国技館では、2100円でラジオ(画像では梅茶づけの左側)を貸してくれます。このラジオでは、NHK放送、英語解説放送、どすこいラジオが聴けます。ちなみに、2100円のうち、2000円は、補償金で退館時に戻ってきます。残り100円は使用料で徴収されます。 一番のお奨めは、 なんといっても、どすこいラジオです。 2階席の黒房方向に設けられたミニFM放送局から放送され、持ち回りの親方と、女性アシスタントが担当します。

ミニFM放送局といっても、観覧椅子席に簡易的に設けられたもので放送局とは名ばかりのものです。 どすこいラジオは、館内しか電波が届かないため、ぶっちゃけトーク全開で、放送というよりも、居酒屋で話しているような内容で、非常におもしろいです。これを聴かないと絶対に損をします。

この日は、二十山親方(元栃乃花)、竹縄親方(元栃栄)に続き、武蔵丸親方(元武蔵丸)が武蔵川理事長コードぎりぎりのトークを展開していました。 また、どすこいラジオでは、クイズが出題されることがあり、正解がわかった場合には、2階のミニFM放送局に直接出向き、親方に答えを言うというシステムです。もちろん、放送中であっても親方に握手をしてもらえます。

観客の中には、放送中にお菓子を差し入れし、お菓子を食べながらトークを展開する強者親方もいらっしゃいます。私は、このようなユルユル感がたまらなく好きです。 画像の「梅茶づけ」と「栃の花関のサイン入り写真」は、クイズの戦利品です。 元栃乃花と元栃栄は、平成21年1月31日に合同断髪式を両国国技館で行うそうです。

お二人が同時に土俵に上がり、断髪式を行うとのことで、同時断髪は、実に、47年ぶりの珍しいことのようです。 私は、昨年、時津風親方(元時津海)の引退相撲に行って来ましたが、お祝いムードたっぷりで本場所よりもさらに華やかな雰囲気でした。

引退相撲のプログラム

ふれ太鼓 相撲甚句 初切 十両取組 髪結い実演 断髪式 櫓太鼓打分け実演 幕内取組 初切は、相撲の禁じ手を力士、行司がコントのように土俵上で展開する催し物で、回し蹴り、キック、水掛け攻撃等、なんでもありで、見ていて腹を抱えて笑えます。 取組は、横綱も出てきますが、いわゆる花相撲ですので、やや緩い感じとなりますが、これはこれで十分に楽しめます。

両国国技館の見所

両国国技館には、大相撲博物館や優勝関連展示場(天皇賜杯や内閣総理大臣杯が展示)もあるので、是非ご覧ください。

ちゃんこ鍋

1杯250円でちゃんこ鍋が食べられます。これは、絶品です。場所15日間のうち塩、しょうゆ、みそが5日間づつローテーションで作られます。 今日のちゃんこは、みそ味でした。特に、冬場は体が温まります。

入待ち、出待ち

若の里関

横綱および大関以外の全力士は、国技館の正面横の通用門より入り、およそ100mほどの道路を歩いて、支度部屋へ向かいます。 この100m道路には、いまかいまかと相撲ファンが待ちかまえています。だいたい、5分おきくらいに、付け人を従えた関取(十両以上の力士)が次々と歩いてきます。土俵入りの2時間から1時間前には、入ってきます。

画像左は、若の里関で、右が付け人です。若の里関は、大銀杏を結い、外套をおめしになっていますが、その下は、背中に「若の里」と大きく染め上げられた着物と帯で、履き物は、美しい雪駄に足袋です。 間近で見ると、大きいことはもとより、格式と伝統に日本の美しさを感じます。力士が女性にもてるのもうなずけます。 一方、付け人は、ちょんまげで外套はもちろん、足袋の使用も許されておりません、素足に下駄または雪駄です。

雪駄もある一定以上の番付の力士にしかその使用が許されておりません。まさに、番付社会です。 通用門から力士が入ってくると、ファンから歓声があがり、声援が向けられます。もちろん、人気の高見盛関も100m道路を通ります。

マナーについて

数年前までは、ファンのマナーも良く、規制が無かったのですが、マナー違反が目立つようになり、昨年の9月場所からは、警備員が複数配置され、コーンで規制されるようになりました。 マナー違反は、力士の進路を妨害したり、体をたたいたり、サインを求めたりする行為を指します。 入りは、各力士が取り組みに向けて、精神を集中させながら歩いている訳ですから、そっと見守る程度にとどめておきたいものです。

また、力士の中には、ゲンかつぎで、立ち止まらない、まっすぐ直進する等を実行している力士もいらっしゃいますので、そこで、サインを求めたりする行為は、まさに禁じ手です。

サインをもらう方法

入り待ちのマナーについて述べましたが、今度は、出待ちについてご紹介いたしましょう。力士は、取り組みが終わると風呂に入り、浴衣姿で国技館から出てきます。取組が終わって、15分程度で出てきます。 どの出口から出てくるかは、力士毎に様々ですが必ず通用門を通りますので、この付近にいれば確実にお目当ての力士に出会えます。

出待ちは、入り待ちと違って、人も少なく、力士は、緊張から解放されているため、サインや、談笑、一緒に写真撮影に気軽に応じてくれる場合がほとんどです。 色紙は、白色紙でも良いのですが、国技館の売り場に力士の似顔絵色紙が販売されていますので、それにサインしてもらうと記念になります。 筆は、マジックよりも筆ペンのほうが雰囲気が出ます。

幕の内土俵入り

幕内土俵入り

15:50から幕の内の土俵入りです。所作は、十両の土俵入りと同じですが、土俵上の照度が違います。十両土俵入りの画像と比べてください。かなり、明るくなっています。吊り屋根の照明がフル点灯した状態です。

幕内力士ともなれば、体の張り、雰囲気が別モノとなります。 また、館内は満員状態で熱気と歓声で息苦しさを感じます。 ここからは、あっという間に時間が経過しますので、土俵に集中しましょう。

東方 横綱白鵬 土俵入り

横綱白鵬土俵入り

横綱土俵入りは、大相撲の華です。 不知火型の土俵入り。

西方 横綱朝青龍 土俵入り

横綱朝青龍土俵入り

昨年の9月場所は休場で見られなかった朝青龍の雲竜型の土俵入りです。 やはり、二人横綱が揃うと場所が盛り上がります。 そして、休憩をはさんで幕内の取り組みが開始され、勝ち負けに一喜一憂しつつボルテージがどんどん上がってきます。 結び前の一番と、結びの一番は、もちろん両横綱が登場します。

ここで、横綱が負ければ、館内に座布団が舞い、お約束の「危険ですから座布団を投げないようにお願いいたします」という館内アナウンス。 私は、これを楽しみに毎回行くのですが、今までは、2回しか経験がありません。 本日は、残念ながら? 両横綱は白星。 後かたづけして、枡席からエントランスへ移動しますが、人また人の民族大移動です。

この方にもお会いできます

扇子応援団長

気さくに写真をご一緒してくださいます。超有名人です。 売店には、この方の切手も販売されています。

相撲甚句

相撲甚句

エントランスには、相撲甚句の同好会の皆様が、その美声で相撲甚句をご披露されています。 江戸の情緒がたっぷりな相撲甚句を遠くに聞きながら、国技館の正面入り口を出ます。

ハネ太鼓

ハネ太鼓

外はすでに真っ暗で、櫓からハネ太鼓が鳴り響いています。 ハネ太鼓に見送られながら、バラバラと国技館を後にする観客。 また飲み直すのも良し。 ちゃんこ屋で相撲の続きを味わうのもまた良し。 このときの気分は最高です。

はたして優勝の行方はいかに。1月25日が千秋楽です。 次回の東京場所は、5月です。

Good music!